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東海以西で大雨、九州など87万人に避難指示 岐阜・飛驒川が氾濫 10日まで警戒
東海以西で大雨、九州など87万人に避難指示 岐阜・飛驒川が氾濫 10日まで警戒7/8(水)20:17配信土砂が流れ込んだ住宅＝岐阜県下呂市で2020年7月8日午前11時33分、本社ヘリから 停滞する梅雨前線の影響による大雨は、8日も各地に被害をもたらした。気象庁は同日午前、「数十年に1度の大雨」の基準を超えたとして、岐阜、長野両県に大雨特別警報を一時的に発令。岐阜県で飛驒川が氾濫するなどし、浸水被害や土砂災害が相次いだ。
【岐阜県・飛騨川水系で大雨】
梅雨前線は3日ごろから活発なまま停滞し、5日間に及ぶ停滞の長さについて気象庁の担当者は記者会見で「記憶にない」と説明した。梅雨前線の影響で10日にかけて再び各地を大雨が襲う可能性があり、収束の見通しは立っていない。
総務省消防庁によると、8日午後0時半現在、福岡、岐阜、熊本、大分、長野、兵庫県で計87万6437人に避難指示が出ている。
岐阜県によると、12世帯の住宅で床上浸水、42世帯で床下浸水した。土砂崩れも相次ぎ、下呂、高山、郡上の3市で約4000人が一時、孤立状態になった。長野県でも少なくとも16カ所で土砂崩れがあり、長野市、木曽町などで約400人が孤立した。
気象庁によると、8日午後5時までの24時間降水量は岐阜県下呂市で338・5ミリ、高山市で251・5ミリを記録。いずれも観測史上1位を更新した。4日と6日に大雨特別警報が出た九州でも、鹿児島県十島村で253・5ミリ、大分県日田市で196ミリに上った。
梅雨前線付近の強い降水域は8日昼ごろ、本州南側の海上まで南下。雨は一時、小康状態となったが、前線は10日にかけて北上し、再び局地的に激しい雨が降るという。