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アルミ管の日本伸管、精密切断・アルマイト処理など付加価値事業を強化

 アルミ引抜管などを手掛ける日本伸管(本社・埼玉県新座市、社長・細沼直泰氏)は、アルミパイプの付加価値加工事業を強化している。4月に精密丸鋸切断機を導入したほか、アルマイト設備も昨年から3年計画でリニューアルを実施中。主力の引抜事業以降の工程を強化して顧客への対応力を引き上げるだけでなく、各種加工機やアルマイト設備を使用した受託加工にも注力していく考え。

 日本伸管はアルミ押出メーカーから素管を調達し抽伸から加工、表面処理まで手掛ける伸管メーカー。埼玉県新座市に本社工場とアルマイト子会社を置き、白河工場(福島県西白河郡)とタイ工場(タイ・アユタヤ)でも事業を展開している。同社が製造したパイプは光学部品、OA機器部品などとして、幅広い分野で利用されている。

 高精度引抜技術を生かし国内外で事業を広げている日本伸管だが、昨今は引抜工程以降の加工事業に注力している。従来プレスや曲げ、溶接、切削など幅広い加工を手掛けているが、この1年間のうちに旋盤加工機を本社工場に3基、白河工場に2基増設したほか、MC加工機も数台設置。4月には精密丸鋸切断機「TKA50」(対応外寸4~40ミリ、長さ4千ミリ)を導入したことで、切削加工前提の従来の切断加工から精密切断品として提供することが可能になった。

 また2018年からは3カ年計画でアルマイト処理設備のリニューアル工事を実施中。昨年にチラーの入れ替えを実施したが、今夏にはアルマイト電解槽も全面更新する。「既存設備に比べてコンパクトになるほか、作業性も短縮できる」(細沼社長)。来年にはアルマイトの前処理設備も新設する計画で、「パイプだけでなく板などさまざまな製品にアルマイト処理を施すことが可能。アルマイトのみの受託加工もこれまで以上に引き受けていきたい」(同)としている。

 日本伸管は今後も付加価値加工の強化に向け、必要に応じて設備投資を実施していく方針を示す。また一部で始まっている組立事業も、引き合いがあれば前向きに検討していく。ただ「引抜加工技術があってこその日本伸管。本業をないがしろにはしない」(同)という考えで、引抜事業の一段の高品質化も目指す。